* アブナイ関係 *
 


 海月と他人。
 海月は、ともかく、人間関係を築くのが苦手です。
 人付き合いの上手い方とか、尊敬しちゃいますね。
 幼い頃が毎日両親と戦争だったせいか、それとも楽な大人達にまじっていたせいか、どう振る舞ったらよいのか分からないんです。
 小さい頃は、大人の集団にいた方が、楽ですよね。
 特に女性(おばさん)は、子供だ、というだけで、それなりの扱いをしてくれますから。
 自分の位置がすでに固定されていればよいのですが(先生と生徒、など立場関係の固定ね) 、特に初めての人間とはどう接して良いのやら〜。
 いやまあ、昔から敵は多かったので、敵対関係なら簡単に作れるんですよ。 むしろ得意…?
 ええ、ものすごく得意ですとも。
 でも、普通の関係(そもそもこれがよく分からない)が築けない。
 あと、何より辛いのが、好きな人間ほどどう接して良いのか分からないことですかねえ。
 好きな作家さんや、大切な友達など、もうどうしていいのやらやら。
 大抵、海月が誉めるとけげんな顔されますし。
「すばらしい」っていうと、嫌みだと、とられたりしますし(泣)
 他人に好意的な感情表現をされたことがないので、自分もするのが苦手なんでしょうか。
 感情を積極的に伝えようとすればするほど、言葉の足りなさと、言の葉を操る能力のなさに、泣けてきます。
 こんなので、よく創作やっているもんですな。言葉、足りな過ぎ。
 あと、必死で伝えようとしているのに、曲解されたりすると、もういいや、って思いますね。一気に冷めてしまう。

 まあ、人間関係に問題がある一番の原因は、海月が 人間と物の区別が付かない ってことでしょうかね。
 いやね、だってね、お気に入りの物、と、お気に入りの人、の違いが分からないわけですよ。
 相手の感情がある、とか言うなら、動物だってあるわけじゃないですか。
お気に入りの物だって、色違いだったら嫌いかもしれないし、人間だって、年月がたって変わってしまったら、ずっと好きなわけがない。
 うう〜、人も物も、壊れてしまったり変わってしまったら、もう執着しなくなってしまいますし…。
 死ぬと、壊れるの違いもよくわかりませんしなあ…。
 まあ、こんなだから、他人にいまいち受け入れられないわけです。

 はっはっは、でもまあ、自分が好きな人間以外はどうでも良い人種なので、嫌いな人間にいくら嫌われても構わないんですが。
 いや、時々いますよね、世界中の、全ての人間に受け入れられないと、へこむ人。
 そんな人間どうでもいいはずなのに、それでも嫌われるとへこむ。
 …大変ですなー。
 知り合いにいるんですが、いやまあ、見ていてそりゃあもう大変そうです。
 壮大な理想主義ですよね。
 世界中を洗脳するか、それとも自分に好意的な人間以外を全て虐殺するかくらいしか、手はないと思うのですが…(こういう考え方がいけないらしい)
 でもね、やはり自分が好きな人間に、すごい目でにらまれたりすると、へこむわけですよ。(楽しいときもありますが)
 それでまあ、結局何が言いたいのか、というと、そんな人間は、世の中に結構いるのじゃないか、ということです。

 今、不登校がすごいですよね。
 中学校だと、一クラスに一人くらいはいます。
 海月が中学生くらいの頃は、そこまででもなかったです。実際、海月が昼間から遊んでいたときは、えらい目で見られてましたし。
 でも、まあ、補導員に「自分で選択して学校へは行っていません。両親の許可を受けて社会勉強しています」って言ったら、納得してくれたので、社会的認知が進んでいた途中だったんでしょうか。
 だって、悪いことしてないのに逃げるのも嫌じゃないですか。というか、絶対嫌。
(ちなみに中学校の成績は良かったです。不登校してたらアホだと思うな〜)
 結局、まともな人間関係を築けない個人が増えているし、また、まともな人間関係をはぐくむだけの環境が、教育の現場にない、ということなんでしょう。
 特に中学はとても特殊な環境です。
 てまあ、これは管理教育の行き届いた一部の学校なんでしょうが、なんで悪くもないのに他人に頭を下げなくてはならない世界なのかが、理解しがたいです。
 しかも、誰のためでもない、自分のために、保身のために。
 やなこった、ですね。
 確かに、社会に出たらそんなことは日常茶飯事でしょう。
 だからといって、なにも中学校の、思春期ばりばりの時に、社会の汚さと権力と地位の強力さを、身にしみて「教育」しなくて良いと思うんですよ。
 つかね、正味な話、教師がそんなにエライですか? 世界(クラス)握ってるからって、何しても許されるですか? 人事部長はセクハラしほうだいですか?
 …で、結局、言いたいことは、ですね。
 いや、別に、そういう人間もいるんだよ、という話。
 それだけです。

 ちなみに、タイトルを見て、どっきどきな話を期待した人。(絶対いる)
 昼メロと週刊誌見すぎ です。    

 

 

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